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本気で”死”を感じました
オランダで不妊治療・出産をしたい方向けの記事です
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注意!!
ごめんなさい。IVFやってる最中の検診内容とか経過について全部すっ飛ばしてます(つまりAKIの怠慢でブログに出来てない)
徐々にブログを書いていくので今回は出産前夜ー退院までの話をさせてください!
中編でついに赤ちゃんを出産!
出産して大団円…とはならずさらなる問題が!
今回はオランダで出産するのにどんなドラマがあったのか記事にしちゃいたいと思います
全体の流れはこんな感じです。中編では分娩室から出産までの話になってます
・陣痛(出産前夜)
・早朝の破水
・自家用車で病院へ直行
・病院の駐車場がハードル高すぎ
・最大レベルの陣痛までの地獄の6時間
・出産直後からの容態急変
・手術&入院←(今回はここまで)
・退院
・番外編 素晴らしい入院食
前回ついに娘が生まれました
ちなみにこの子、身長51.5cm 体重3605gとかなり大きめです
正直俺の子だとは思えないくらい大きいです
まさかこんなにも大きな子が生まれてくるとは思ってもなかったです
っていうか妻の体躯から考えるとこのサイズがお腹に入ってたのは奇跡です
マジでビックリしました!
さて、実の親の誕生日すら覚えていない僕ですが、不思議なことに自分の娘の身長体重は一発で記憶してしまいました。
この数字は僕の中でミラクルナンバーに登録されました。一生忘れることはないでしょう
技術的に廃らなければ今後暗証番号とかに使うんでしょうね(笑)
っても指紋認証、顔認証でロック解除出来る時代に”番号”はいささかクラシックすぎなので使うことはなさそうですね(笑)
さぁ、ここで問題です!
出産後、”父としての”一番最初の仕事は何でしょうか?
命名すること?
あかちゃんを抱くこと?
妻を励ますこと?
オランダでの父としての仕事はこれです
臍の緒カットーーーーーーーーー!!
(英語名 Umbilical cord /アンビリカルコード)
こっちの国に来て、臍の緒がUmbilical cordと知ったときの衝撃は凄かった
子どもの時にヱヴァンゲリヲンを見てそのまま覚えてた「アンビリカルケーブル」がまさかへその緒をもじって作られた造語だったなんて思いもしないよね
庵野秀明 あんたは天才だ!
ちょっと興奮し過ぎたので冷静になろうと思います
ということで、当事者(まぁ俺も当事者だけど)のMinaうさぎに聞きましょう
臍の緒カットする前に何があったっけ?
私が赤ちゃん抱いたの!
生々し過ぎてアップ出来ませんが助産師さんがいっぱい写真撮ってくれます
写真って凄いですね。その日、その場の、その瞬間が時間と共に記録されるから絶対に間違えないし、僕らも写真を見る事でその時の雰囲気が頭の中を駆け巡って記憶が呼び覚まされます
いやー幸せな瞬間だったなぁ、、、、
17:37 娘が産まれる
同時刻 臍の緒が繋がった状態の赤ちゃんを母が抱く
17:42 アンビリカルコードカット
テンションが絶頂まで上がってからの…
ショッキングな話題前に一息
ココから約2時間
一切の記録がありません
自分の記憶とその時の感情を辿りながら伝わる様に文章にしていきます
あの時は時間の経過なんて全然わかってなかったし、2時間経過してたと分かったのは全てが終った後です
携帯電話を触る余裕は全くなかったし、誰かに連絡しようっていう気持ちも無かったです
生まれたての新生児を抱きしめてただ祈るだけ
それだけしかやってませんでした
ただへんな話しで、祈りながら最悪の事態も合わせて考えてしまいます
それも振り払おうとしても全く消せません
ロボットみたいに一心不乱に一つのことを考えれたらいいんですけど、生きて返ってくることを祈りつつ、まったく真逆のもし死んだらどうしたらいいのか、ってことを考えてしまいます
正直なところ
もし最悪が起きてしまったなら…
まぁ最悪は起きなくて、無事幸せに3人で退院できたんですけどね(≧▽≦)
僕の記憶が薄れ
てなくなってしまう前にこのブログに記録します
さぁ、一緒に記憶を辿っていきましょう
急転直下から死の恐怖
アンビリカルコードを切ったあとは胎盤(Pracenta)が出てきます
赤ちゃんのへその緒って母親のお腹には繋がっていないんですよ
知ってましたか??
俺はマジで知らなくて妊娠中の助産院での検診で恥かきました(笑)
出産は胎盤が子宮から出て完了です
なのでへその緒を切った後に、たぶん数分後だったと思いますが胎盤を取り出します
そこで問題が発生しました
目で見て分かるレベルの違和感
胎盤が出てから子宮から流れ出る血の量
素人の僕が見ても大きく違和感を感じた
ナニカがおかしい…???
とか思ってたら、既に場の雰囲気が激変していました
明らかに緊急事態になったのが肌で確認できる
真夏の山を気持ちよくハイキングしていたはずが、まばたきをした瞬間に吹雪で先が見えない雪山に立っていた、
そんなレベルでの激変です
出産時には4人いたハズの病院スタッフが
いつの間にか6人、いや7人??
血圧測定をしたのは分かった
ホワイトボードに何やら数字が書き込まれる
先生の判断で看護師が動き回る、止血のために腹部を押す看護師も居たと思います
そしてベッドのロックが解除された
シャツを脱いで赤ちゃんを抱きしめて!!
これは俺への指示
いわゆるカンガルーケアです。人肌と人肌を合わせて抱きしめることで赤ちゃんが落ち着くので赤ちゃんに良いそうです
生まれて30分も経っていない赤ちゃんを抱き、その上からシーツ巻いて貰い
この椅子に少し座ってて!!
看護師の声に圧を感じます
流石に状況は理解出来ました
これが緊急事態なんだと。そして、今まさに直ぐそこで、妻が緊急事態なんだと
少し前まで普通に話しが出来ていたMinaうさぎが低血圧でガタガタ震えています
顔の色が既に青ざめているのが分かります
後から分かりましたが出血量が2000mL
牛乳1Lパック2個分の血液が、ものの数分で失われたことになります
看護師から、手術室に運びオペすることの同意を求められます
出血が思っている以上に出てるし出血場所が分からないから手術室で血をとめます、、、そう言いました
ただ、あのペットボトルをひっくり返した様に流れ出る血を見てしまった俺としては”思っている以上”なんて気休めの表現にしか聞こえていません
ベッドが動かされて、、、、
AKIさんは来ないの?
という擦れた声を聞いて
また後で会おうね
その声を搾り出すのが精一杯
そしてMinaうさぎは手術室に運ばれました
俺と生まれたての娘は
ついさっきまで幸せに満ちてたハズだったのに
光だけは灯った分娩室で、暗い闇の中に突き落とされてしまいました
空白の2時間
ベッドが運び出されてから何分経過したかわかりません
ただ、途中で看護師さんが来てくれたのを覚えてます
カンガルーケア有難う。赤ちゃんをベットに置く?と尋ねてきました
赤ちゃんの温もりが無くなるのが怖かったので拒否しました
俺がここでこの子を抱き続ければ、間接的に妻の手を引き続けているような、そんな気がしてたので、この子をベッドに置くのが、手放すのが怖かった
一人になるのも怖かったし、もしベッドに置いて、もし最悪の知らせを聞いたら、
赤ちゃんを置いたから妻が死んだと結び付けそうな自分が居たので手放せませんでした
けど変なんですよ。そこまで強く思ってるならそれだけを考えたら良いのに
もし、この子を抱き続けて最悪の事態があった場合、コレは殺そうって思ってましたから
不思議と、忘れ形見だから一緒に生きていこうという方向には、そんなポジティブな考えには全く行こうとしなかったですね(笑)
分娩室には俺一人しかおらず、誰とも連絡していないので恐らくこれが俺の本心なのかなと
けど極限状態に追い込まれての判断なので本心じゃないのかもしれません
何言ってるかよくわかりませんね(笑) けどそれが実際リアルな心情でした
身近な人が死ぬかもしれないと、極限まで心を追い詰められたので、正常な状態での判断ではなかったかもしれません
どれくらいの時間が経ったのか分かりませんが、
また看護師さんが来て、分娩室を移動することを聞きました
奥さん大丈夫だから別の部屋に行きましょうと言ったと思います
荷物をまとめるのを手伝ってくれて、子どもは危ないのでベットに置きました
部屋を出て看護師について行きます
新しい部屋は比較的近くにありました。歩いて3分くらいかな?あまり覚えてませんが
部屋の扉を開けてもらう時に、室内でMinaうさぎが居るかな?って一瞬期待しましたが
見事に打ち砕かれました
部屋には誰もいません、状況は何も変わりません
急に怖くなって、本日2回目のカンガルーケア
赤ちゃんは何も無かったかのようにスヤスヤ眠ってます
看護師さんが来て、赤ちゃんの体重測定を行うからこの台に置いてと言ってきました
あ、そうだMinaうさぎが返って来た時に見せてあげよう!
そんな事を思って撮った貴重な写真が残ってます
18:15 赤ちゃんの体重測定
そして、
18:27 赤ちゃんをベッドに入れた記念
なので、先生が手術成功の連絡をくれたのは18:20分ごろでしょう
いくつか会話して覚えているのは
・子宮からの出血が多かった
・輸血をして安静状態になった
・無事なので赤ちゃんと一緒に行ってあげて
無事だった
あぁ良かった
疲れた
あぁ良かった
あぁ疲れた、もう二度と子どもなんて要らない
こんな経験、もう二度としたくない
あぁ、疲れた
疲れた
はぁ
けど良かった
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