オランダコロナウイルス 集団感染の始まり そして対応状況(発生から3月10日まで）

気の抜けた対応をしているオランダ政府！

オランダ政府により外出制限に言及する発表が3/24日にされました。正直フランス・ドイツがその様な対応を取っていますし、いずれは来るだろうと思っていました。

ただ、なんでここまで大事になってしまったのだろう？
と大きな疑問があったので、今までの情報を時系列でまとめてみました。

・2/27日オランダでコロナウイルス患者発見

オランダで感染者が初めて発見されたのは2/27日で2/28日には2名に増えました。その時は、ついにオランダにコロナが上陸したか！というより
あぁ、やっぱり居たかというイメージです。

というのも、オランダの医療はなかなか診察しないことで有名で、例えばインフルエンザ症状が出ていたとしても、医者に行っても問診だけ！
そして、何らかの病原菌を断定するような診断はしませんし薬も出ません！
２日ほど様子を見て下さいと言われるだけです(笑)

他にも出産しても当日に家に帰される（親子共に）なども有名です。

要は、なかなか診察しない国なので、その結果病院に行く人も少ないと思います。潜在的にコロナ患者が居てるのはうすうす判ってましたが、それが確定したのが28日というイメージです。

で、その時のオランダ政府からの情報はこんな感じです。
ディーメンで出てる時点でアムステルダムは確定なのですが、特に何も対応をせずに静観していますね。

１　２月２８日，オランダにおいて２人目となる新型コロナウイルスの感染者１名が確認。オランダ国立衛生環境研究所（RIVM）によれば，２名の感染者は，アムステルダム南東地域に隣接するディーメン（Diemen）の自宅及びティルブルグの病院にそれぞれ隔離し、RIVMと保健所（GGD）が濃厚接触者の把握などを調査中。

２　オランダ政府は新たに新型コロナウイルスに関する情報を提供するための電話窓口をもうけた。

感染者合計：2名　死者：0名

・3/1日感染者拡大の兆しが！

3/1日の夜時点では感染者の拡大の兆しが見え始めました。と言っても、オランダ国民間での危機意識は全くなく通常通りといった感じでした。オランダ政府も特に具体的な指針は出しておらず情報連絡までです。

けど、正直コロナウイルス患者が1人発見されればゾンビの様にパンデミック（集団感染）を起こすことは判っていたハズです。なので中国も日本も韓国も対応に追われたはずなのですが、まだ連絡までで具体的に何かを制限して封じ込めようという気など毛頭ありませんでした。

１　オランダで感染が確認された方の家族、デルフト(Delft)、ホリンヘム(Gorinchem)、クーフォルデン(Coevorden)、ティルブルグ(Tilburg)で新たに感染者が確認。3月1日21時時点で、オランダでは10名の感染者が確認済み。
感染者の居住地は以下のとおりです。
・Loon op Zand （北ブラバント州）３名（１症例目の男性とその家族２名）
・Diemen（アムステルダム近郊、北ホラント州）　 ３名（２症例目の女性とその家族２名）
・Delft（南ホラント州）　　  １名
・Gorinchem (南ホラント州)     1名
・Coevorden (ドレンテ州)        1名
・Tilburg  (北ブラバント州)       1名

１症例目の男性と２症例目の女性、デルフトの１名は、いずれも過去２週間以内にイタリア北部ロンバルディア州（Lombardy）への渡航歴があったとのこと。オランダ国立衛生環境研究所（RIVM）は、北イタリア、中国、韓国、シンガポール、イランからの渡航者で、風邪のような軽い症状がある場合には、自宅待機をするよう勧めた。

2　こまめに手洗い・うがいを行い、人混みは避けるなど、感染予防対策に十分に努めてください。

感染者合計：10名　死者：0名

・3/6日感染者が猛烈に増大！

次の政府情報は3/6です。その時には感染者が128名(死者1名)になっていました！ 

因みにこの日のイタリアは感染者数が3858人で死者が148人になっています。
https://www.afpbb.com/articles/-/3271869

この時点でオランダは大々的な動きを見せればいいものを、まだのんきなアナウンスをしています。
ホームドクターへの相談基準が38度以上の熱が出た場合と非常に限られている時点でやる気のなさを感じます。38度以上って普通に考えておかしいでしょう。37.2度辺りが基準みたいな感じで日本では基準を決めていた様に記憶していますし、それ以前に38度って高すぎでしょ(笑)

つまり、オランダという国はここまで悪化しないと一般的に診察してもらえない国なんです。日本の様に手厚い保護は基本的に無いので、自分自身で免疫力を高める行動をしなくてはなりません。（一方で咳エチケットが存在しなし手洗いうがいもイマイチなのがヨーロッパです）

１　オランダにおける感染者数は、３月６日午後２時現在で１２８名（死者１名）に上っています。

２　こまめに手洗い・うがいを行い、人混みは避けるなど、感染予防対策に十分に努めてください。

３　オランダ国立公衆衛生環境研究所（RIVM）は、過去２週間以内に北イタリア、中国、韓国、シンガポール、イランに渡航歴があるか過去２週間以内に感染者と接触があり、かつ、３８度以上の熱と呼吸器症状（咳等）がある場合にはホームドクターに電話で相談するよう求めています。

４　現在のところ、オランダにおいて、日本を含めた特定の国からの渡航者に対する入国制限や隔離措置等は行われておりません。

感染者合計：128名　死者：1名

・3/10日まん延が約束された事が明らかに！

次の連絡が3月10日です。流石にルッテ首相が慌て初めています。というのも、いきなり感染者数が３８２名（死者４名）に上ったのが原因でしょう。
けど、まだまだ非常事態とは程遠いアナウンスメントでした。
興味深いのが38度まで熱症状がある場合は病院に行くことではなく自宅待機を要請しているところですね。通常日本では考えられないと思います。

と言うか、北ブラバンド州とそれ以外で対応を分けている点もイマイチです。すでに全州にまん延していると考えられるのに、なぜ地域を限定しているんでしょうか？

全住民向けの要請内容がショボい(笑)
この状況で咳エチケットって何？？もっと前に言っとけ、と思うでしょう？

だって、咳エチケットって文化が無いんですよ。

この時点で、ある程度の移動制限を行っていればもっと早くに収束したと思います。そしてそれは、すでに被害を受けたアジア国を参考にすればいいですし、ＥＵ国のイタリアを見ても明らかだったと思います。

１　オランダにおける感染者数は、３月１０日時点で３８２名（死者４名）に上っている。

２　３月９日、ルッテ首相が記者会見し、国民に向けて新型コロナウイルス感染の拡大、特に北ブラバント州での急激な拡大について注意喚起。新たな対策を発表。

全住民に向けたもの
・手洗い、うがい、咳エチケットなど一般的な衛生対策を励行するとともに、握手は控えるよう要請する。

北ブラバント州の住民に向けたもの
・３月６日以降，北ブラバント州住民に対し、風邪、咳、発熱等の症状がある場合は、社会的接触を避け、学校や職場等の人が集まる場所にはいかないよう求めた内容を３月１６日まで延長する。
・３月１６日までの間、雇用主に対し、合理的に可能な限りにおいて職員が自宅で業務に従事できる措置をとるよう要請。

職員の労働時間を分散させることが可能か検討するよう求める。

北ブラバント州以外の住民に向けたもの
・新型コロナウイルス感染者と接触した場合や同ウイルス感染者が多数発生している地域に滞在した場合で風邪の症状や３８度までの熱症状がある場合は、自宅で待機するよう引き続き要請する。

感染者合計：382人　死者：4人

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