酪農大国オランダでは虚偽内容もやっぱり牛に関係している

オランダは全世界屈指の酪農・畜産国

本題に入る前にオランダがどういう国なのか少しご紹介します。

僕の感覚だと山の無い北海道が一番しっくり来ます。

つまり酪農大国ですね

ヨーロッパ国内だと生乳出荷量は、ドイツ・フランス・イギリスに次いで４番目の地位です。イギリスとは僅差なので同着３位といったところですね。

日本の九州程の面積しかないのに、大国ドイツ・フランスに次ぐ出荷量なので、そこら中に牛が放牧されています。

2017年のEU生乳出荷量と国別比率

なので私の家の近くでも普通に酪農家が居てますね。
春先とか牧草を育てるためかスラリー（糞尿）タンカーが道路を走ってますし、うんこの臭いもしてきます(笑)

うーん今日はいいうんこの香りだ。さて会社行くか！

みたいな感じで朝から出勤してます(笑)

家から自転車で10分の牧場　ここのヨーグルトが非常に美味い

自他共に重要産業としてオランダの酪農・畜産農家は日々頑張っているんですけど、実は牛って結構問題点もあって、オランダの様に中央集権的に営農すると大変な一面もあるんです。

そして・・・この様な事件になってしまったんですよ

牛頭数虚偽申請したな！罰金じゃコラァ

牛が一番問題になってくるのは、温室効果ガスの排出量が多い事です。

温室効果ガスっていうと二酸化炭素を想像するかもしれませんが、それよりヤバいやつがあるのです。

それは、、、、

牛のゲップです

ゲップの中にはメタンガスが含まれていて、その温室効果は二酸化炭素の２８倍とも言われています。

そして牛一頭で一日に数百トンもガスを排出します。

世界的に環境負荷物質を削減して持続可能な社会を構築するために色々な尽力が有る中でこの虚偽申請はたまったもんじゃありません。

また他にも、牛は環境負荷物質のリン酸化合物を大量に排出します。

オランダでは土中に流れ込むリン酸化合物の量を制限するために牛頭数の管理をしていて各農家に規制を守らせています。

ややこしい事に、授乳可能な牛とそうでない牛とでリン酸化合物の排出量が２倍ほど違うそうです。

なので例えば、環境負荷物質量から考えると

牛乳が取れない牛100頭＝牛乳が取れる牛50頭

という関係になりますね。

By registering multiple calves to the same mother, they were able to pretend that the real mother had not yet calved, so did not produce milk.
Cows which have not yet calved are considered 50% less polluting in terms of phosphates, and farms could therefore keep more animals and remain within official limits.

Dutch News.nl
Livestock farmers fined, face court over  cow registration fraud

今回のオランダで発覚した詐欺は巧妙で、わざと母牛でない（つまり牛乳がとれない）と申請をして牛頭数を増やして税金を抑えて、搾乳量（つまり農家の儲け）を増やすという詐欺でした。

２１００農家もそれを行っていたとか(笑)

１００頭以上も虚偽申請した農家もいたそうです(笑)

虚偽申請して補助金を受け取った農家もいてたそうです(笑)

今回政府がガッツリ調査して罰金も突き付けたので

こんな詐欺モォ～むりでしょ。
（ギャクで閉めていくスタイルｗ）

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